この本を一度読み終え、二度目の読み直しをするので、読みながら用語や覚えておいた方が良いことをまとめていきます。
・バッチ処理
処理するプログラムやデータなどをまとめて一括で処理する方式。
昔はパンチカードが使われていた・・・?
・Multi Vendor マルチベンダ
ベンダは機器メーカーやソフトウェアメーカーを指す単語。
単一のメーカーの機器・ソフトウェアでネットワークを構成するのがシングルベンダ。マルチベンダは、いろいろなメーカーの機器やソフトウェアの組み合わせ、ネットワークを構成させる場合を指す。
・いろいろなプロトコル
IP,TCP,HTTP,IPX,SPX
様々なプロトコルを体系的(→系統的。統一的。ひっくるめて?)にまとめたものを「ネットワークアーキテクチャ」ということもある。
TCP/IPもIP,TCP,HTTPなどのプロトコルの集合体。
・パケット交換
大きなデータをパケット(Packet:意味は小包→大きなデータを小包に小分けにして相手に届ける)と呼ばれる単位に分割して送信する方法。
ネットワークを流れるパケットは、プロトコルが利用する「ヘッダ」とそのプロトコルの上位層が利用する「データ」から構成されている。
それぞれのヘッダには、少なくとも2種類の情報が入っている。(→「宛先と送信元のアドレス」と「上位層のプロトコルが何かを示す情報」)
・プロトコルの階層化
ISOは通信プロトコルを設計するときの指標として、OSI参照モデルを提唱した。
OSI参照モデル⭐︎p20
通信に必要な機能を7つの階層に分け、機能を分割することで、複雑になりがちなネットワークプロトコルを単純化するためのモデル
各階層は、下位層から特定のサービスを受け、上位層に特定のサービスを提供。
・ノード(Node)
ネットワーク接続されている終端のコンピュータなどの機器を示す。
・不揮発性メモリ
電源を切っても記憶したデータが消えない記憶装置。
・プレゼンテーション層
「ネットワーク全体で統一された表現形式」から「コンピュータやソフトウェアに適した表現形式」に相互に変化する。
・物理層
データの0や1を電圧や光のパルス(→ ごく短時間だけ流れる電流や電波)に変換して、物理的な通信媒体に流し込む。直接接続された機器間でもアドレスが利用されることがある。
これはMACアドレス、物理アドレス、ハードウェアアドレスと呼ばれる。
このアドレスは、同じ通信媒体に接続された機器を識別するためのアドレス。
MACアドレス(Media Access Control)
媒体アクセス制御。
通信方法の種類
ネットワークや通信は、データの配送方法によって分類できる。
・データの配送方法:コネクション型
通信をする前にコネクションというロープを張る。(データの送信を開始する前に、送信ホストと受信ホストの間で回線を接続する→通信の前後にコネクションの確率と切断の処理を行うので、相手が通信不可能な場合には無駄なデータを送らなくて済む)
ATM,フレームリレー,TCPなどのプロトコルがコネクション型
・データの配送方法:コネクションレス型
コネクションの確立や切断処理がない。送信したいときにいつでも送信できるが、通信相手がいるかどうかの確認は行われない。
イーサネット,IP,UDPなどのプロトコルがコネクションレス型
・アドレス
コンピュータ通信では、プロトコルの各層で異なるアドレスが使われている。
MACアドレス、IPアドレス、ポート番号、電子メールアドレス等。
・ネットワークインターフェースカード
コンピュータをネットワークに接続するときに使う部品。NICと呼ばれる。
・ゲートウェイ(Gateway)
プロトコルの変換をする装置。変換し、中継も行う。
www(world wide web)を使用するときに、ネットワークトラフィックの軽減やセキュリティを意図して代理サーバー(Proxy Server)を設定する場合がある。
・bps(Bits Per Second)
データ通信をするとき、2つの機器間を流れるデータの物理的な速さを伝達速度と呼び、伝達速度を表す単位がbps。
・スループット
実際にホスト間(ホスト→ネットワークに接続されたコンピュータ)でやり取りされる電達速度のこと。単位はbps。
・データリンク
直接接続された機器間で通信するためのプロトコルやネットワークを指す言葉。
・リピーター
OSI参照モデルの第1層の物理層でネットワークを延長する機器。(ケーブル上を流れてきた電気や光の信号を受信し、増幅や波形の整形などをしたのちに別の側へ再生させる)
・フレーム
パケットとほぼ同じ意味で使われる。データリンク層ではフレームと表現するのが一般的。
・ブリッジ
OSI参照モデルの第2層、データリンク層でネットワーク同士を接続する装置。物理アドレス(MACアドレス)で処理を行う。
・ルーター
OSI参照モデルの第3層、ネットワーク層の処理を行う。ネットワークとネットワークを接続して、パケットを中継する装置のこと。ルーターはネットワークそうのアドレス(IPアドレス)で処理を行う。
・レイヤ4-7スイッチ
OSI参照モデルのトランスポート層からアプリケーション層の情報に基づいて配送処理を行う。
・ロードバランサー
複数のサーバーに負荷を分散させるレイヤ4-7スイッチの一種
・ネットワークについて
インターネット接続サービスを利用するとき、スイッチや無線LANルーターで集約された通信は、アクセスに接続され、必要な場合はさらにエッジやバックボーンを経て通信相手に接続される。
・TCP/IPという言葉が持つ意味
TCPとIPという2つのプロトコルだけではなく、IPを利用したり、IPで通信したりするときに必要となる多くのプロトコル群の総称。
具体的には、IP,ICMP,TCP,UDP,TELNET,FTP,HTTP等。
TCP/IPのプロトコルは、IETF(Internet Engineering Task Force)で議論され標準化される。標準化しようとするプロトコルは、RFC(Request For Comments)と呼ばれるドキュメントになり、インターネット上で公開される。
参考⭐︎P69:Index of /rfc
教えてもらったRFCに関する小ネタ
鳥類キャリアによるIP - Wikipedia
また、TCP/IPはもともとインターネットを通信するために開発されたプロトコルである。
・TCP/IPとOSI参照モデル
TCP/IPで登場する様々なプロトコルも、OSI参照モデルに当てはめることができる。
・デバイスドライバ
OSとハードウェアの橋渡しをするソフトウェア
・ICMP(Internet Control Message Protocol)
IPパケットの配送中に何らかの異常が発生してパケットを転送できなくなったときに、パケットの送信元に異常を知らせるために使われるプロトコル。
・ARP(Address Resolution Protocol)
パケットの送り先の物理的なアドレス(MACアドレス)をIPアドレスから取得するプロトコル。
・WWW(world wide web)
インターネットで情報をやり取りする仕組み(アプリケーション)。
webブラウザとサーバーの間の通信で使われるプロトコルがHTTP。送信に使われる主なデータフォーマットがHTML。
WWWでは、HTTPがOSI参照モデルのアプリケーション層のプロトコル、HTMLがプレゼンテーション層のプロトコルと言える。
・SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
電子メールの配送で使われるプロトコル。
・SNMP(Simple Network Management Protocol)
ネットワーク管理に利用されるプロトコル。SNMPで管理されるルーターやブリッジ、ホストなどはエージェントと呼ばれ、ネットワーク機器を管理するプログラムをマネージャと呼ぶ。
SNMPは、エージェントとマネージャの通信に使われるプロトコル。
※今回は90ページまで。来週の休みで最後まで読む。